陳建一

陳建一(料理人)の名言|父の教えを受け継いだ四川料理人の言葉

陳建一さんは、1956年に東京で生まれた中国料理人です。日本に四川料理を広めた「四川料理の父」こと陳建民さんを父に持ち、玉川大学文学部を卒業後、父が創業した四川飯店で本格的に修業を積みました。皿洗いという最も基礎的な仕事から始め、厳しくも最高の指導者であった父のもとで腕を磨き、37歳の時にはフジテレビ『料理の鉄人』に「中華の鉄人」として出演。数々の名勝負を繰り広げ、四川料理の代表格である麻婆豆腐の伝道者として広く名を知られるようになりました。父から受け継いだ「料理は愛情」という言葉を座右の銘とし、四川飯店グループ会長、日本中国料理協会会長も務めるなど、業界の発展にも尽力しています。2023年に67歳で亡くなるまで、テレビや家庭料理を通じて四川料理の魅力を伝え続けた陳建一さん。その言葉には、父から受け継いだ教えへの誇りと、料理人として真摯に向き合い続けてきた姿勢が表れています。

料理は愛情

陳建一さんが生涯にわたり座右の銘としてきた、父・陳建民さんの口癖でもあった言葉です。技術や知識だけでなく、食べてもらう人を思う気持ちこそが、料理の本質であるという教えが凝縮されています。

「おいしい」と人が喜ぶ姿を見て育った陳建一さんが、その原点を決して忘れずに料理人人生を歩み続けてきたことがうかがえる言葉です。

私は皿洗いから始めました。父は大変厳しかったけれども、最高の指導者でした

偉大な父のもとで料理人としての一歩を踏み出した頃を振り返った言葉です。有名な料理人の息子として特別扱いされることなく、皿洗いという基礎中の基礎から修業を始めたことが率直に語られています。

厳しい指導を「最高」と表現するところに、父・陳建民さんへの深い尊敬の念が表れています。

父と僕は違う

偉大な父の存在と比較され続けてきた陳建一さんが、自分自身のアイデンティティを確立しようとした言葉です。父の後を継ぐ立場にありながらも、父の模倣ではなく、自分自身の道を歩もうとする意識が示されています。

「四川料理の父」という大きな存在の息子として生きてきたからこそ語れる、覚悟のこもった一言です。

全員が美味しいという料理はこの世に存在しない

料理という表現の本質を、率直に語った言葉です。どれほど腕を磨いても、すべての人を満足させる完璧な料理は存在しないという、謙虚でありながら現実的な考え方が示されています。

多くのファンに愛され続けてきた陳建一さんだからこそ、この言葉には驕りのない誠実さが感じられます。

「負けて悔しくない」と言えばウソだって。悔しいに決まっているじゃない

『料理の鉄人』での対戦に敗れた際の、陳建一さんの飾らない本音です。負けても平然としているふりをするのではなく、悔しさを素直に認めることの誠実さが表れています。

勝負の世界に真剣に向き合い続けてきた陳建一さんの、人間味あふれる一面がよく分かる言葉です。

悔しいと思うだけじゃ、いつまでも負けるわな

敗北への向き合い方について、陳建一さんが語った実践的な言葉です。悔しさを感じることは自然なことでありながら、それをただ抱え続けるだけでは成長にはつながらないという、前向きな考え方が示されています。

感情を認めつつも、そこで立ち止まらない姿勢が、長年トップクラスの料理人であり続けた理由の一つなのでしょう。

道場さんから「平常心」、坂井さんからは「集中力」「蓄積」の大切さを学びました

『料理の鉄人』で共演した他ジャンルの鉄人たちから学んだことを、率直に語った言葉です。ライバルであると同時に、互いに刺激し合う存在として敬意を払っていたことがうかがえます。

異なるジャンルの料理人からも謙虚に学び続けようとする陳建一さんの姿勢が、この言葉によく表れています。

今、振り返ってみても、(料理の鉄人は)メチャクチャおもしろい番組だったな。だって、料理の原価計算をしなくていいんだよ。何でも材料がそろっていて

国民的人気番組となった『料理の鉄人』について、陳建一さんが後年振り返った言葉です。普段の店舗経営とは異なり、原価を気にせず思う存分料理に打ち込めた特別な環境を、楽しそうに語っています。

真剣勝負の裏にあった、番組そのものへの純粋な楽しさが伝わってくる言葉です。

食材にしても、今でこそ女性客の大好きなチーズを使ったメニューって、どこでも定番化しているけど、俺はあの頃から研究を始めていたね

時代の先を見据えた食材研究への誇りを語った言葉です。今では当たり前になった食材の組み合わせを、いち早く取り入れていたという先見性が示されています。

伝統的な四川料理にとどまらず、常に新しい可能性を模索し続けてきた陳建一さんの探究心がよく表れています。

男性と女性でプレートを変え、量を変え、盛りつけにしても女性には必ず包丁目を入れたものだった

客層への細やかな配慮を語った言葉です。性別によって食べやすさや見た目の印象まで変えるという、きめ細かなおもてなしの心が示されています。

「料理は愛情」という座右の銘を、こうした具体的な工夫にまで落とし込んでいたことがよくわかる言葉です。

麻婆豆腐は全然ヘルシーな料理ではないよ。カロリーなんて気にしちゃダメ。みんな大切な事を忘れてる。それは食べたら走ればいいんだよ。昔の人は走り回ってたんだよ

料理を楽しむことへの陳建一さんらしい考え方が表れた言葉です。カロリーを気にして料理そのものを楽しめなくなるよりも、食べた分はしっかり動いて発散すればいいという、豪快でありながら本質を突いた発想が示されています。

四川料理の伝道者として、美味しさを心から楽しんでほしいという願いが込められた、陳建一さんらしい一言です。


陳建一さんの名言を紹介してきましたがいかがでしたか?
あなたの知っている陳建一さんの名言がありましたらコメント欄で教えてくださいね。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)