大鵬

大鵬(第48代横綱)の名言

(たいほう)さんは、1940年に樺太(現在のロシア・サハリン)で生まれた元大相撲力士です。本名は納谷幸喜。太平洋戦争末期にソ連軍の侵攻を逃れて北海道へ引き揚げ、貧しい少年時代を過ごしながらも、二所ノ関部屋に入門して角界入りを果たします。ライバル・柏戸との激闘は「柏鵬時代」と呼ばれ、大相撲の黄金期を築き上げました。優勝32回、6連覇2回、45連勝という数々の金字塔を打ち立て、「昭和の大横綱」「戦後最強の横綱」と称されています。当時の子供たちの好きなものを並べた「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉が生まれるほど、その人気と知名度は国民的なものでした。引退後は大鵬部屋を創設して後進の育成に尽力し、生涯を通じて相撲界に多大な功績を残した大鵬さん。その言葉には、地道な稽古を何よりも重んじ、常に自分自身と向き合い続けた横綱の哲学が宿っています。

あんな相撲をとった自分が悪い

のちに映像判定によって、実は自分が勝っていた一番だったと判明した際にも、大鵬さんが発したとされる言葉です。判定への不満を口にするのではなく、そもそも物言いがつくような取り口をしてしまった自分自身の責任として受け止めています。

結果に対して他者や状況のせいにせず、常に自分の内側に原因を求める姿勢は、横綱としての矜持と誠実さを象徴する名言です。

相撲取りが心をつくるのは、土俵でしかないんです

どれだけ多くの人と会い、話を聞いて知識を得たとしても、自分自身の心ができていなければ本当の意味で吸収することはできないという、大鵬さんの実践重視の考え方です。理屈ではなく、実際に土俵に立ち続けることでしか、力士としての心は鍛えられないという信念が表れています。

数々の激闘を経験してきた大鵬さんだからこそ語れる、現場主義に基づいた重みのある言葉です。

優勝を口にするより、まず努力。結果は後からついてくる

目標を声高に語ることよりも、まず地道な努力を積み重ねることを重視する、大鵬さんの姿勢が表れた言葉です。結果を焦って追い求めるのではなく、努力の先に自然とついてくるものとして結果を捉えています。

32回という圧倒的な優勝回数を誇る大鵬さんの言葉だからこそ、この地に足のついた考え方には説得力があります。

天才というのは何もしなくてもそれなりの実績が残せる人のこと。私の場合はそうじゃない!努力、努力でやってきたんだから

「昭和の大横綱」と称される圧倒的な実績を持ちながらも、大鵬さんは自らを天才ではなく、努力によって道を切り開いてきた人間だと語っています。才能に恵まれた者を羨むのではなく、地道な鍛錬こそが自分の強さの源だという誇りが感じられます。

輝かしい成績の裏にある膨大な努力を隠さず語るその率直さに、大鵬さんの人柄がよく表れています。

真剣勝負は真剣な稽古からしか生まれない

本番での真剣勝負は、日々の稽古への向き合い方がそのまま反映されるという、大鵬さんの一貫した信念です。稽古を軽んじれば、本番でも本当の実力は発揮できないという、シンプルながら揺るぎない考え方が示されています。

厳しい稽古を積み重ねてきた大鵬さんだからこそ語れる、地道な鍛錬の大切さを説く言葉です。

丸い土俵の下には何でも埋まってるんだぞ。金も名誉も、欲しいものは自分の手で掘り起こせ!

師匠から受けた教えを、大鵬さんが自らの指針として語った言葉です。欲しいものは誰かに与えられるのを待つのではなく、自分自身の努力によって掘り起こすものだという考え方が示されています。

土俵での一生懸命な努力が、さまざまな人との出会いや成功をもたらしてくれるという教えは、相撲に限らずあらゆる分野に通じる普遍的な知恵です。

人生はこれでいいということはありません。人間は死ぬまで自分との闘いであり勉強なのだと思います

どれだけ功績を積み重ねても、そこで満足して立ち止まることのない大鵬さんの人生観が表れた言葉です。人生には完成形というものがなく、生涯を通じて自分自身と向き合い、学び続けるものだという考え方が示されています。

数々の記録を打ち立てながらも驕ることのなかった大鵬さんの謙虚な姿勢が、この言葉によく表れています。

横綱になったのは素直だったからです

横綱にまで昇り詰めた理由を、才能や努力ではなく「素直さ」に求めた、大鵬さんらしい謙虚な言葉です。師匠や周囲の教えを、疑うことなく受け入れ、実直に取り組んできたことこそが、成功の一番の要因だったと振り返っています。

華々しい実績を積みながらも、それを自分の実力誇示に使うのではなく、周囲への感謝として語るところに、大鵬さんの人柄の良さが表れています。

横綱になったら、引退することを考えろ

自身の後を継ぐようにして活躍した横綱・白鵬に、大鵬さんが贈った言葉です。横綱という地位は勝ち続けてこそ価値があり、弱くなった姿を見せることは許されないという、横綱としての厳しい覚悟が込められています。

自らも「一番破られにくい記録」と言われる連続優勝を成し遂げながら、常に緊張感を持って土俵に立ち続けてきた大鵬さんだからこそ語れる、後進への重い教えです。


大鵬さんの名言を紹介してきましたがいかがでしたか?
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